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事例1 分析①

事例1について、設問ごとに分析していきます。

問1

設問文で注目すべきは、「A社を支えてきた~」という部分ですね。
A社が今までどのように成長してきたか、つまり成長要因を踏まえて答えて欲しいというメッセージでしょう。
それと、答えるのは市場の特性ですから、外部環境の視点、つまり機会と脅威やポーターのファイブフォース分析
から解答要素を見つけなくてはなりません。
①新規参入業者
②代替品(間接競合)
③供給業者
④買い手(顧客)
⑤競争業者(直接競合)

僕が注目した与件の内容は、「成長見込みのあるゲートボールの市場に進出し、成功するものの、人気に陰り
がみられるようになると、新しい市場であるグランドゴルフ市場に進出したこと」です。
この内容を機会と脅威の切口でまとめると、機会は流行の盛り上がり、脅威は流行の陰りとなります。
ポーターのファイブフォース分析の視点でまとめると新規参入はしやすいが代替品や競合業者との競争が激しいということになる
と考えました。
以上より、以下の解答を作成しました。
第1問
特性は、①流行の変化が激しく、代替品や競合先との競争により業績の変動リスクが高いこと、②流行の兆しをいち早くとらえてニーズに合った製品を開発することで市場への参入が容易で成長できること、である。

例年のことですが、第一問の内容は、後続する設問において、意識しなければならないA社の強みや弱み、課題となるはずです。
この事例では、変化や競争が激しい外部環境に柔軟に対応していくことが課題となるのでしょうね。

第2問

この問題は、比較的与件から解答要素を抽出しやすいのではないでしょうか?
与件にある「その新規事業は、1、技術難度はもちろん、~2、事業に対する考え方そのものが異なっていた。」
はほとんどの方が注目したのではないでしょうか。
しかしながら、だからなぜ関連会社に移管したのかということが設問要求ですから、この点を解答にはっきり
盛り込むことができるかが勝負の分かれ目でしょう。
関連会社に事業を移管することは事業部制を導入するのと同じような意義を持つと考えられることから、
関連会社、事業部制の特徴をまとめてみました。

□関連会社、事業部制の特徴
○メリット
①権限委譲で迅速な意志決定ができる
②事業ごとの利益責任意識が高まる
③事業ごとの専門性が高まる
○デメリット
①事業ごとのセクショナリズムが発生しやすい
②短期業績志向になりやすい
③経営資源の重複により、コストが増大しやすい

この問題では、関連会社に移管することによるメリットがあったから移管したと考えられるので
与件から抽出した解答要素と各メリットの対応付けを行えば解答ができます。
1とメリットの③、2とメリットの①を対応させることができると考えました。
技術の難度が異なれば専門性を高められる組織にした方が良いでしょう。
また事業に対する考えが異なれば意志決定に長時間かかってしまうため、迅速な意思決定ができる組織にした方が良いでしょう。

以上より、以下の解答を作成しました。
理由は、新規事業の成長を促す為。具体的には①技術難度が既存事業と異なり、技術の高度化のためには専門化を図る必要があった為、②事業に対する考え方が既存事業とは違うことに対し、権限委譲を進め迅速な意思決定を行い、社員の成長意欲を向上させる為。

なお、この問題においては、関連会社を設立したメリットを書けばよいのですが、後続する設問においては、デメリット解消が求められていると考えておいてほうが良いでしょう。今回の事例1においては、デメリット解消に向けて有効な助言ができたかどうかが
勝負の分かれ目になったのではないかと推測しております。



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Author:りっちー
30代前半のサラリーマン&中小企業診断士です。

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