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事例1 分析④第3問 中小企業白書からの考察

事例1の第3問ですが、試験委員が参考にしたであろう中小企業白書の部分を見つけました。

2015年 第2章中小企業・小規模事業者における人材の確保・育成
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H27/PDF/chusho/07Hakusyo_part2-2_web.pdf

確保という言葉を設問で使用していることから、試験委員が中小企業白書の上記部分を参考にしたのは間違いないのではないでしょうか。ここまではっきりと参考にした白書の部分がわかる問題もめずらしいと思います。
事例1の第3問は与件からは新卒と女性の採用を積極的に進めていること以外は根拠がなくなかなかの難問だったと考えられます。しかし、白書の上記部分を知っていたならば、試験委員と同じ立場に立つことができ、求められている解答を比較的容易に類推できたのではないでしょうか。大きなアドバンテージになるはずです。

自分は、以下の通り解答を類推しました。

①人事施策のうち何を指摘すればよいのか?
確保という言葉から具体的には、「採用、配置、評価報酬、育成、衛生要因、動機付け要因等」のうち何を指摘すればよいのかについてはまだまだ議論が決着していないようですが、題名が示すとおり確保と育成を分けて考えていることがわかります。つまり、確保は人事施策のうち育成以外であることが伺えます。更に、第2節のテーマは中小企業・小規模事業者の人材確保・定着となっており、「本節では、その中で、大きな課題として浮き彫りとなった人材の確保について、「中小企業・小規模事業者の人材確保と育成に関する調査5」に基づき、詳細な実態把握を行うとともに、人材の確保と表裏一体の関係にある定着の問題についても見ていく。」という記載に注目すると、確保は人事施策のうち定着以外、つまり採用のことを意味しているのではないかと考えられます。また、確保は定着と表裏一体であるとみなせる為、定着、つまり従業員が企業に採用されて離職を防ぐことも求められているのではないかと考えられます。でも、確保する上で一番大事なことは採用であると読みとれる為、採用で10点配点、定着、つまり人事施策の中で採用以外の施策で10点配点ぐらいではないか、採用を抜かすと合格点6割はとれない問題なのではないかと見ています。

②具体的な施策は?
①で述べた採用及び定着についておのおのどのようなことを書けばよいのかということですが、白書を参考にすると、どちらについても当たり前のことが記載されており、何でもよしという感じではあります。ただ、確保するターゲットについては、新卒、女性、外国人、シニア、大企業の人材(つまり中途)等が挙げられています。
やはり、これらのターゲットごとに妥当な人事施策を書けば加点されるのでしょう。そうじゃないと何でもありになり点差をつけることができませんから。優先すべきは与件にでてくる新卒、女性ですが、外国人、シニア、大企業の人材(つまり中途)も付け加えれば更に高得点を取れるのではないでしょうか。まあ、でもシニアとか外国人を書く勇気のある人はいないでしょうけど。

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事例1分析③ 3代目の事業展開は無関連多角化なのか?

今回は、事例1で気になっている論点を書きます。第1問設問2では無関連多角化だから、又は強みを活かせないからと記載した人が多いようですが、本当に3代目社長の事業展開は、強みを活かせない無関連多角化であるのでしょうか?
 与件を改めて読み直しましたが、自分の結論としては、一部は無関連多角化ではあるにせよほとんどは関連多角化であるし、強みを活かせないについては関連多角化だが諸々の理由により結果として強みを活かせなかったということであろうと考えています。

3代目社長が始めた新事業を列挙してみますと、①自社企画のカレンダーやメモ帳、レターセットなどの印刷関連のオリジナル製品開発②自社での社員教育の成功体験や施設を活かすことを目的とした企業研修事業や工芸教室などの教育関連事業③当時のCIBコーポレート・アイデンティティCブームの下で、地元のコンサルティング会社と提携して、企業イメージのトータルデザインを手掛けるコンサルティング事業④自らの顧客である写真館の店舗デザインを助言するといった事業⑤漫画雑誌やタウン誌を編集し発行する出版事業、です。各々がA社の強みを活かせない事業領域であるかを見ていくと①は企画力、②は教育のノウハウ、③
、④はデザイン力が活かせ、⑤のみは強みを活かせるとはいえないと言えるのではないしょうか。
つまり、新事業5事業のうち、4事業は強みを活かせる関連多角化であることから、無関連多角化は明らかに違うはずです。

ですから、関連多角化なのに結果的には強みを活かすことができなかった諸々の理由を考えるのが妥当でしょう。ここまできたら、事例1の重要フレームワークである組織構造、組織文化の視点を念頭に置くことができたかが勝負の分かれ目です。組織構造については与件に記載されている機能別組織、経営資源の分散に注目すべきで、組織文化については、売上の大半を占める学校アルバム事業への依存を思い浮かべることができたかどうかが正解への正しいルートになるはずです。

「多角化の失敗だからなんとなく無関連多角化だろうと安直な考えを抱くようだと合格させない。」と試験委員がメッセージを送っているような気がしてきます。また、1事業への依存体質を挙げた受験生が少ないのも気になるところです。昨年も売上の60%以上を占める事業への依存が問われ、今年はそれ以上の売上の80%依存なのにもかかわらず、なぜでしょうかね。
 以上の通り、第1問設問2は多角化の失敗の理由を与件、組織人事のフレームワークを活用して綿密に思考、類推していかなければならない難問と言えます。
 今年の事例1は、一見すると与件からそれなりの根拠が見つかり比較的取り組みやすそうでしたが、なかなか手ごわそうです。自分の分析では、第1問設問1は与件丸写しで誰でもできる易問ですが、それ以外は一筋縄ではいかない難問ぞろいではないかと見ています。


 

事例1分析② 同様に印刷業者が出題された平成16年事例1との類似点からの考察

今年の事例1は印刷業者が出題されましたが、平成16年度の事例1でも同様に印刷業者が出題されています。
十年以上前の過去問であり、知っていた人は多くなかったかもしれませんが、同事例を知っていた人はかなり有利になったのでは
ないかと考えています。
今年の事例1の特徴としては、前回の分析でも書きましたが、与件に組織文化や従業員の状況についての記載が少なすぎるという
点が挙げられると思います。しかしながら、事例1では毎年のように組織文化についてどこかの設問で加点ポイントになっていることから、今年も組織文化についての解答が第1問2と第2問2あたりで求められていると考えられます。
組織文化については与件に記載がないから、仮説、類推するしかないのですが、その際、平成16年度の事例1の組織文化がどのようであったかを知ることはとても参考になるでしょう。平成16年度については与件に組織文化を示唆する部分がそれなりにはあり今年よりもわかりやすい問題設定になっていますので類推しやすいです。

以下、平成16年度の事例1の組織文化が今年の事例1にもあてはまるのかを検討していきます。

①かつては順風満帆な経営が続いていた。→今年と同様。
②昔に成功体験を持っている高齢社員が会社の中間管理職に就いている。→新卒も積極的に採用しているから今年とは違うものの、社員が学校アルバム事業での成功体験を持っていることは同様。
③主要顧客依存の経営。→今年は学校アルバム事業に依存していることからほぼ同様。
④業績不振が続いているのに人件費は下げず。→今年も「社員は宝」の方針でリストラを行っておらずほぼ同様。
⑤機能別組織→5代目の組織改変までは同様。

以上、ほぼ全てが今年の事例にも当てはまっています。①~⑤から組織文化の問題点としては、権限と責任があいまい、現状維持志向、外部環境変化への対応力不足、新規事業への意欲欠如、営業開拓意識の欠如等を類推することができ、平成16年度の事例1ではこれらが要求解答であったはずです。ですから、今年も第1問2と第2問2あたりでこれらを指摘できたかどうかで点差が出ているのではないでしょうか?


   

事例4分析① 独断で合格ラインを推測

今年の事例4は、易しくなった昨年よりも更に易しくなりました。多くの方がまさかここまで易しくなるとはと思われている
のではないでしょうか。
試験直前にしていた予想では、昨年よりはやや難でしたので予想は外れたと言えるのですが、
「難しい事例1~3で勝負させて、事例4では最低限財務がわかる人を選抜したい」という狙い、
があったと考えるのは妥当性があったとみています。

巷では8割ぐらいとれてて当然と言われていますが、易しいから厳しく機械的に採点されたとしても普通に8割ぐらい取れるのか
検討していきます。

第1問
設問1
各指標 数値を合わせて3点 数値間違いで0点
3点×3=9点
収益性は売上高総利益率か売上高経常利益率のどちらか
効率性は有形固定資産回転率の一択
安全性については、何が正解かはっきりしません。個人的には、短期借入金はつなぎ資金で価格が確定したら長期借入金で借換えすると考えられるため、短期借入金の多さはひっかけ、単純に負債が多いことが問題点なので負債比率又は自己資本比率が正解かと推測しています。

以上、いろいろ疑問点はありますが、2問は合わせている方がほとんどでしょうから
3点×2=6点が合格ライン。

設問2 
16点
与件の言葉を使って妥当な理由が書けていなければ加点されないでしょう。
正解は、①創作料理屋の業績不振②高価格の土地の未利用③短期借入依存で土地取得
でしょう。この3点をしっかり書けた人は意外と少ないと思われるので16点中10点ぐらいが合格ライン。

第2問
設問1 10点
小計と合計が各2点、その他は1点×6
8割以上が全問正解でしょうから10点が合格ライン。

設問2
①各問2点×6=12点
全問正解している人はやや少ないという印象ですが、ここは勝負の分かれ目。全問正解で12点が合格ライン。
②13点
ほとんどの人ができていないため0点でも合格ライン。

第3問
ほぼ全ての人が正解しているため15点が合格ライン。

第4問
設問1 12点
ほとんどの人ができたと思っているでしょうが、
正解は、収益面:①営業時間外の予約受付②ネット広告、費用面:③システム料金④予約管理費
でこれら4要素を全て記載している人はあまりいないのではないでしょうか。でも3つ書いている人は多いので各要素3点×4=12点を満点とし3つ書いて9点が合格ライン。

設問2 13点
全問正解している人はやや少ないという印象ですが、ここは勝負の分かれ目。全問正解で13点(点数の内訳は、①と③が4点、②が少し計算が多いので5点)が合格ライン。

以上、各問題の合格ラインを足し合わせると75点という切りのいい数値に。
75点以上が4割ぐらいいるんじゃないかなという感じですかね。
ハイスコアの戦いとなりましたね。

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りっちー

Author:りっちー
30代前半のサラリーマン&中小企業診断士です。

中小企業支援や中小企業診断士試験のことを中心に綴っていきます。


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