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事例3分析② X農業法人との連結決算でみたら優良企業かもしれません

C社はクレーム多発で品質も悪い、限界利益率は赤字だし、企業としては体をなしていない、倒産寸前と考えている方も多いでしょうが、本当でしょうか?答えは、「C社がもし1社だけで生きていくなら正しいが、X農業法人の子会社だから必ずしもそうとは限らない。実は優良企業かもしれない。」です。注目すべきは以下の与件文です。

X農業法人では、市場に出荷できない規格外野菜の有効活用を目的として2000 年からカット野菜の加工を始めたが、その後受注量が増加したため、仕入単価の高い市場規格品の使用や他産地からの仕入れも必要となり、原材料費率が大きく増加した。
そこで事業収支を明確にし、収益性の向上に努めて加工事業として確立するために分離し、X農業法人の100 %出資子会社としてC社が設立された。C社の設立当時作成された社内コスト管理資料A次ページ表Bでは、予想されていた以上の原材料費と労務費の上昇によって限界利益がマイナスとなっていることが判明し、この傾向は今でも改善されていない。

要するにX農業法人の極めて悪い部署だけを分離してできた企業がC社です。X農業法人との連結決算でみたら実は大幅な黒字で優良企業かもしれないのです。

ですから、C社が赤字だからソース、乾燥野菜の新事業の設備投資なんてとんでもないと捉えるのは早計でしょう。X農業法人が優良企業で連結で大幅な黒字なら、C社がどれだけ駄目でも、金融機関から設備投資のお金を借りられるので大丈夫です。

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事例3分析① カット野菜業者の経営革新

事例3は、巷では難度は例年並みと言われていますが、かなり難しかったのではないかというのが自分の感想です。事例3がマンネリ化から脱出するために、試験委員が練りに練って仕掛けてきたのではないかと考えています。確かに第1問の強み、弱みや生産関連の第2,第3問は例年通りなのですが、第4問については、企業の真の課題を見極めた上で適切な提案を行う力を問う良問だと思います。今までのように深く考えずに与件からそれっぽい箇所を抜き出して書けば良い問題よりも求められる力の質が相当に高いと言えます。
自分考える第4問のポイントは以下の通りです。

①まず、従来の思考なら、カット野菜を原料としたソースや乾燥野菜などの高付加価値製品の事業、中小地場スーパーマーケットなどから要望がある一般消費者向けの事業のどちらかを選ぶことが当然と判断できそうで、実際、受験校の解答や再現答案もどちらかを選んでいる解答が大半です。しかし、設問には「中小企業診断士としてどのような新事業を提案するか」と書かれていますから、両方をどうやって進めていくかという選択肢も当然考慮すべきではないでしょうか。自分は、ソースや乾燥野菜などの高付加価値製品の事業は絶対必要であると考えますが(理由は後述②)、一般消費者向けの事業も捨てがたい(理由は後述③)ので両方をシナジーを働かせて推進していくべきと考えています。ここははっきり断言できませんが、いずれにしろどのような新事業を提案するかと問われていることから、社長の考えていることをそのまま受け入れるのではなく、社長よりも更に大所高所の視点で新事業を提案することが求められているのではないでしょうか。ですから、求められる水準はかなり高いはずです。

②ソースや乾燥野菜などの高付加価値製品の事業は絶対必要であるのは何故かということですが、現事業の製品特性からどうやっても解決できない問題点を解決できるからです。
 
問題点:現事業のカット野菜は、収穫後すぐに出荷しなければならない、つまり在庫として保存できない為、季節操業を余儀なくされる
解決策:ソースや乾燥野菜などの長期保存できる製品を扱うことにより収穫時期に左右されず通年操業を図る。

長期保存できる製品を扱うことにより通年操業を図ることはC社の問題を魔法のように解決してくれる秘策です。しかも高付加価値だから、収益性向上にも大きく寄与する。C社にとって経営革新となるでしょう。長期保存できるから通年操業できる点についてなかなか気付くのが難しいのは、与件に、野菜カットが在庫として保存できないことを試験委員があえて記載していないことに起因すると思われます。このあたりから相当工夫して与件を作っていることが伺えます。

③一般消費者向けの事業も捨てがたいのは、一般消費者との接点を持てることにより、製品のニーズを把握することができる為、社長が片手間で行って営業が弱いC社にとって、成長の機会となるからです。ニーズ把握を強化するために、営業の専任化が必要でしょうし、そうやってニーズ把握を強化することで高付加価値製品の提案もできるようになるでしょう。ソースや乾燥野菜等の事業とのシナジーも発揮できるわけです。
与件の「社長は、全体の経営管理の他に営業活動も担っている」という毎年のように出てくる営業力不足を示唆する記載からC社の営業面での課題を把握し、やっぱり第4問で解決しなければいけないという方向性を持てたかは事例3の高得点奪取の条件となりそうです。毎年のように営業面について聞かれていて今年も同様であるのにもかかわらず営業力の指摘が出来た方は少ないように思いますので。

②のように、在庫として保存できるか否かという一つの視点がC社の経営革新につながるという点で、今年の事例3は実によくできた事例ではないでしょうか。診断士の一番重要な役割は、社長が気付かない視点を大所高所から指摘して経営革新につなげることでしょうから。



事例1 分析① 試験委員の作問センスに脱帽

まず組織人事事例らしい与件文であり、かつ与件に根拠が比較的多くやりやすくなったなという印象です。
とは言いつつ、組織文化や従業員の状況をつかむのは難しくかったのではないでしょうか。
与件から類推又は与件のほんのわずかなところに注目又は、設問の表現から類推する必要がある問題がいくつか出題されています。ですので、実力を測るには適した事例でそれなりに
点差も開いたのではないかと見ています。なお、印刷業は平成16年の事例1でも出てきています。印刷業の厳しい
事業環境の中で従業員が危機意識を持って生き残っていくというテーマは同じであり大変参考になると思います。

第1問:おそらく9割以上の受験生が試験開始後1分以内に読むであろうリード文の「業績が好調であった」を一読して、キタ━━━━(゚∀゚)━ ━━━!! と思えるかが、事例1、いや今年の合否を左右するといっても過言でありません。重要なヒントを与える設問文のわざわざ表現を初っ端から出してくる事例1の試験委員の作問センスに脱帽です。「業績が好調であった」から、ゆで蛙になっていないか、既存客に甘んじ営業開拓できていないのではないか、時流に乗ってるだけで、将来危機に陥るのではないか等等、いろいろな仮説を立てられるのが合格者のセンスでしょう。で、それが問われるのは設問2であり、ここで記載した問題をどこかで解決しないといけない、それは第2問ではないかと推測できます。ここまでを開始5分ぐらいで頭に浮かべられたら事例1Aは間違いないでしょう。

第2問:上述したように第1問の設問2の問題解決が解答の骨子と推測できれば、第1問設問2がこの事例の肝であることがわかるはずです。第1問設問2に全力で取り組み絶対はずさないという意識をもてるかが勝負の別れ目でしょう。それさえやれば、第2問は自ずと解答が見えてきます。

第3問:与件のほんのわずかなところに注目する必要があるのはこの問題でしょう。「新卒社員や女性社員の採用を積極的に進め」に注目して、では中途採用はしないのか?と仮説を立て、新卒、女性、中途のそれぞれについて有能な人物を確保する人事施策を考えればよいと考えました。

各事例 ざっくり所感

AAS様が問題をアップしてくれましたので、仕事から帰ってきてさっそく各事例を見てみました。
https://www.aas-clover.com/testinfo/download-2
まだ、30分ぐらいしか見てませんが、印象を述べます。

事例1 例年並みですかね。昨年よりは与件に根拠が多いですかね。ポイントは学校アルバムに依存してきた組織、人事面
の問題点を意識できたかどうかでしょうね。

事例2 昨年よりオーソドックスですかね。こちらも、昨年よりは与件に根拠が多いですし。観光とか伝統とか、中小企業白書
読んでたらイメージしやすい問題でしたね。

事例3 与件が短い上に4問しかないのにびっくりしましたね。30点問題が二つ。ちょっと勘違いしたら一気にC、D評価になりかねない。今年度一番の難問と言えるのではないでしょうか?やはり、事例3で受験生間の点差をつけようという狙いがあったのでしょうね。ポイントとしては、毎年ですが営業力の指摘ができたかどうかでしょうか。営業力強化で乾燥野菜等の在庫ができる製品の取引先を開拓していくことかと。

事例4 きわめてオーソドックス。ひょっとしたら罠があるかもしれませんが。財務の力を試すには適切な出題ではないでしょうかね。

ブログ 当面の予定 予想の検証

本日、2次試験本番です。

どんな問題が出題されているのか、とても気になりますが、
試験問題を入手次第、今年の問題の分析を行っていきます。
試験直前までやっていた予想がどれくらい当たっているか気になるところ。

事例1:課題発見力は重視されたか?
事例2:「誰に、何を、どのように、期待効果」のうち提案力が問われたのは?どこが勝負の分かれ目になったのか?
事例3:どのように難化したか?サプライズ問題は出題されたか?
事例4:昨年同様にほどほど難度の問題か?はたまた試験委員の反乱らしき出題はあったか?

事例4展望 試験委員の反乱はあるか?

遂に2次試験まであと3日となり、診断士試験関係のブログは応援メッセージで盛り上がってますが、当ブログは筆者の関心の赴くままに分析中心で書いていきます。

今日は2次試験展望編の最後、事例4です。
先日の記事では、昨年は得点調整無くともAが多く出たのですから、今年は反動でやや難化するのではないかと書きました。
難易度については多くの方が同じように予想されているのではないかと思いますしおそらくそうなるでしょう。
ただ、今年の事例4が具体的にどうなるかについては大変興味があります。というのは、今年の事例4の内容は今後を占う試金石となると考えているからです。
以下の点が気になるところですね。


①企業全体の経営分析を行う問題が継続されるか?
H24年、H25年は、投資や出資の財務的影響を読み解く問題はあったとは言え、事例4伝統の財務諸表から企業全体の経営を分析する問題がなかったたため、事例4の今後はどうなるのかという懸念が生じた時期がありました。しかし、やっぱり「診断士試験の財務で財務諸表から企業全体の経営を俯瞰し分析する力を問わないのはおかしいだろ。」という批判が殺到したのかH26年、H27年は事例4伝統の経営分析問題が復活しています。で、今年も同様の事例4伝統の経営分析問題が出題されるのでしょうか?
相変わらず出題されたら、試験委員は、「財務諸表から企業全体の経営を俯瞰し分析するのは診断士のコアスキルだから事例4では必要不可欠。」と考えていることから、今後も同様の問題は継続して出題されるでしょう。事例4の試験委員は素直だということですね。
しかし、もし全く出題されなかったら、ひねくれ者の試験委員が反乱を起こしたと考えるべきでしょう。ひねくれ者の試験委員は「この手の問題はどうしてもワンパターン。試験対策したら誰でもとれるような問題を出すわけにはいかない。受験生の努力を台無しにする問題が必要。」と考えているのでしょう。今後の事例4は一層不透明になりそうです。

②最後に良く出る知識問題ははどんな問題か?
知識問題で、難問で有名なのがH25年の品質原価ですが、それ以降は、一部の人だけ知っている難しい知識を問う問題は出ていません。一部の人だけ知っている難しい知識を問う問題が出た場合、その専門知識を持ったわずかの受験生が圧倒的に有利になり、他の事例が全く駄目でも合格してしまう事態が発生しますから、実力を公平に図る点では好ましくありません。なので、この
手の問題は今年も出ないだろうし、今後も出ないだろうと思われます。しかし、もしこの手の問題が出題されたら、試験のことなど全く考えず自分の関心のあることを出題したいマニアックな試験委員が反乱を起こしたということでしょう。「これぐらい誰でも知ってるだろ。出来ない奴は不合格でよし。」と言いながら心配することなく出題してそうです。

③他事例の難易度との関係性について
他事例が、受験生の試験対応力の向上を見越して年々難しくなる中、昨年、唯一明らかに易化した事例4ですが、その背景としては、
①「難しい事例1~3で勝負させて、事例4では最低限財務がわかる人を選抜したい」という狙い、
②「毎年のように行っている事例4の得点調整を止めて適正に財務の実力を判定したい」という狙い
等があるのではないかと見ています。
もし、そうなら今後も事例4が大幅に難化することはないと予想できます。しかし、もし今年、大幅に難化して受験生の大部分が
阿鼻叫喚するような事態になれば、事例4の試験委員は天然ボケか他事例への反感爆発ということでしょうね。前者の場合は、試験後「やっちまったなー。気合を入れて作りすぎた。」と頭を掻きながら、後悔しそうですね。後者の場合は、「財務こそが診断士のコアスキルだ。他事例に屈服するわけにはいかない。」と鼻息を荒くしてそうです。

以上、いろいろ思い巡らせましたが、事例4で重要なのは、月並みですが誰でもできる問題を取りこぼさないこと、これに尽きます。
落ち着いて冷静に取り組みましょう。

事例3展望 荒れるとすればどうなるのか?

遂に2次試験まで1週間が切り、診断士試験関係のブログは応援メッセージで盛り上がってますが、当ブログは筆者の関心の赴くままに分析中心で書いていきます。

以前の記事で事例3は今年は難化すると予想しましたが、以下にどのよう難化するのかについて自分の予想を記載します。


①今までよりも企業の課題や問題点の把握ができにくい与件文が出てくる。
 
 事例3が比較的取り組みやすい理由としては、与件の記載から生産にかかわる問題点や課題が把握しやすく対策もワンパター ン(計画策定の短サイクル化、全体最適を図る等)であることが挙げられます。要するに与件にくせがなくわかりやすいということですので、難しくするにはこの部分を変えるのが得策でしょう。で、どれくらいわかりにくくなるかと言えば、自分もわかりません。また、与件では問題点を示さずグラフや表から問題点を類推させるという可能性もあるのではないかと見ています。ただ、過去問を見る限り平成22年事例3は参考になりそうです。この年の第2問設問2は、与件から問題点を指摘すること(正解は今まで別々にやっていた工程が同期化せず滞留が生じること)自体が難しく、多数派の解答さえ書ければ大概正解と言われる2次ではめずらしく正解を書けた人の方が少数派だったと思われます。

②計算問題が出てくる。
 
 遂に計算問題が出題されるとなると当惑する人もいるでしょうが、試験委員の狙いは受験生のうち何割かを当惑させて不合格にさせることでしょうから、冷静な対応が必要でしょう。おそらく、事例3の基礎知識があり冷静になれば誰でもできる問題が出てくるでしょうから。(小学生の足し算、引き算を知っていればできるような在庫量の計算や生産リードタイムの計算が出題されると予想しています。)

③与件文が無駄に長くなる。
 
 与件文が無駄に長くなることによって、難しくなるかどうかは各人次第でしょう。しかし、昨年の事例2のように文章がやたら長いのに実は社長の与太話ばかりという事態になると、与件に無駄はないから全ての与件を注意深く読む方針で臨む真面目な受験生は時間が足りず没落してしまうかもしれません。事例3の社長は自社の技術がいかに優れているかについて延々と話しそうですから、そのあたりが与太話になりそうです。

 さあ、今年の事例3はどうなるでしょうか?楽しみになってきました。
  
 

事例2展望 提案力を試す試験への変貌

事例2と言えば、かつては与件にいかに素直に解答を書くかで優劣が決まり、下手にいい解答を書こうとすると全然点数が入らずC、D評価をとってしまうという試験で、本当にコンサルティング力、企業診断力を試しているのか首を傾げてしまうような内容でした。しかし、近時、特に昨年の問題は与件から類推して解答を作成しないと全く歯が立たない出題でした。出題の趣旨を読んでも全ての問題において提案力の記載があることからも、事例2の試験委員も本気で事例2で企業への提案力、つまりコンサルティング力を試そうとしていることが伺えます。出題の趣旨において整理力、(つまり与件から抜き出す力)がちらほら見られた過去の問題とは隔世の感があります。

 とは言いつつも、いつも同じ主張ですが本質的なところは変わらず、事例2で最も重要なフレームワークである「誰に、何を、どのように、期待効果」を土台にして解答を作成していくべきです。では、最近の問題はかつてとはどこが違うから、難しくなったのでしょうか?

「誰に、何を、どのように、期待効果」の4つの要素の内、かつての問題はほぼ全てが与件の記載からほぼ特定できたのに対し、
最近の問題は、いくつかがかなり類推が必要、あるいは全く与件にヒントが無い状態になっているところが違っていると考えてい
ます。例えば、昨年27年度の問題では、
・「誰に」については、与件の文章だけでなくグラフや地図を活用して相当の類推をした上で特定する必要あり。
・「何を」「どのように」については、設問文で指定しているもの以外は、全くと言っていいほど与件に根拠がなくターゲットのニーズに合致したものを自分で考える必要あり。与件に記載されているアフターサービスや営業時間はひかっけの可能性大。
・「期待効果」については、他とは違いかなりはっきりと明示。
一昨年の26年度の問題についても、「誰に」では家族を類推したり、デジル分析から顧客像を自分で考える必要がある問題が出題されています。

今年も、「誰に、何を、どのように、期待効果」の4つの要素の内、どれかを与件にほとんど根拠が無い状態で自分で考えないといけない問題が出題されるでしょう。ですから、与件に根拠が無いと思ってもそれが試験委員の意図ですからあわててはいけません。そのような問題は妥当な内容であれば点が入ってくるはずですので、落ち着いた対応が重要です。ただ、「誰に」については、昨年の子育て層のようにほぼ試験委員がただ一つの正解を用意しているはずですから、かなり神経を使って外さないようにしなければいけないでしょう。また、「誰に」を間違えれば、「何を」や「どのように」も外れてしまいますから、芋刷り式に得点が取れないという事態にもなりかねません。前回のブログ記事でも書きましたが、どこが勝負の分かれ目かを見抜き、そこは絶対間違えないという意識が合格の鍵をにぎるのではないでしょうか。

今年の2次 難易度予想 ストレート、2年目、多年度 有利になるのは?

今年の2次試験がいよいよ3週間後に迫ってきました。
今回は、事例毎にどのような出題がなされ、難易度はどうなるのかを予想してみます。

事例1→昨年並みを予想
昨年の事例1は与件に根拠が少なく難しかったのですが、組織人事のオーソドックスなフレームワークを活用すれば、それなりの解答が書ける良問でした。試験委員も受験生の能力を測るには最適な出題だったと評価していると思われます。今年も同様に与件に根拠が少なく受験生は苦しむでしょうが、昨年と同じぐらいのレベルの問題となるのでしょう。
有利になるのは、組織人事のフレームワークの理解が深まり活用の仕方も上達した2年目あたりの受験生ではないでしょうか。多年度生で難しく考えすぎる人は不利になるでしょう。与件に根拠が少ないとはいえ、問題要求はシンプルですからね。ストレート生の場合、過去問勉強も一通り終えようやく事例1がどんなものかをつかんできた方も多いでしょうが、多分今年も多く出題されるであろう与件に根拠が少ない問題にどれだけ対応できるかというと、おぼつかないのではないでしょうか。ストレート生には厳しい内容になるのではないでしょうか。

事例2→昨年並みを予想
昨年の事例2はターゲットをグラフや地図から類推し的確に指摘することが勝負の分かれ目(子育て層を指摘できたか)となり、ここを間違えれば、芋刷り式に得点が取れないという出題でした。なんとか得点差を広げるという観点では良問であり、試験委員も同じように考えているでしょうから、今年も同様の出題になるのではないでしょうか。どこが勝負の分かれ目かを見抜き、そこは絶対間違えないという意識が必要でしょう。有利になるのは、そういう意識を持った受験生であり、ストレートか2年目か多年度かはあまり関係無いと思われます。 

事例3→難化を予想
近年、事例1,2と比較するとオーソドックスな出題内容が継続しているため、巷でも今年はサプライズの出題となるのではと囁かれています。裏をかくのが好きな試験委員ですが、巷の期待に応えて難しめの出題を用意しているのではないかと予想します。サプライズ問題を出すかどうかはわかりませんが、受験生の誰もが「難しかった。」 とため息をつく問題が出てきそうです。というのは、事例1,2あたりはそろそろ得点差を広げるための仕掛けに出尽くし感があるので、事例3で得点差を広げられそうな出題をしないと受験生の得点が団子状態になるのではないかと試験委員は睨んでいると考えられるからです。
有利になるのは事例3で求められている知識の理解が深まった2年目、多年度生でしょうか。ただ、余計な知識も多く持ってしまった多年度生は不利になると思われます。難しい問題に対しては、重要な知識の真の理解が必要であり、余計な知識は邪魔ですから。余計な知識が多いと自覚している方は本番までにそぎ落とすことも検討した方が良いかもしれません。一方、ストレート生はようやく事例3がどんなものかをつかんできたところで、事例1,2に比べてワンパターンだからこれは得点源になるのではと感じられているかもしれませんが、難化した場合、このレベルでは通用せずへし折られますから注意が必要です(難化してなかったらそれでも合格レベルにいけますが)。ということで、ストレート生には厳しい内容になるのではないでしょうか。

事例4→やや難化を予想
昨年、明らかに易化し得点調整無くともAが多く出た事例4ですから、今年は反動で難化すると予想します。ただ、一部の人だけ知っている難しい知識を問う問題が出て難しくなるということはないと思います。そのような問題が出た場合、会計の専門知識を持った税理士、会計士等の方が圧倒的に有利になり、他の事例が全く駄目でも合格してしまう事態が発生しますから、試験委員もその事態だけは避けたいと考えているでしょう。
では、どうやって難しくするのでしょうか。問題量を多くする又はひっかけを多くすることで難しくなるのではないかと見ています。
試験後、受験生が「時間が足りなかった。」「勘違いしてしまった。」と阿鼻叫喚している光景が目に浮かびます。
有利になるのは、経験に関わらず、疲れた時でも冷静になって物事に取り組める人でしょう。ストレートか2年目か多年度かはあまり関係無いと思われます。 ただ、ストレート生の場合、事例1~3のどれかでほぼ間違いなく心を打ち砕かれているでしょうから、よほどの精神力が無いと冷静になることは難しいのではないでしょうか。

総合してみると、今年の2次は1次同様、かつてないほどの難しさになる可能性は十分あります。
有利になるのは知識も十分に蓄えていて、かつセンスもある2年目あたりの方になるのではないでしょうか。また、多年度生も自分の弱みを十分に自覚して臨めば勝機は十分あると思います。一方、ストレート生は経験の乏しさから厳しい戦いを強いられると思いますが、強みの素直さを活かして合格点をもぎ取るというスタンスでいけばなんとか合格にたどりつけるかもしれません。頑張ってください。

事例1展望② 今年も課題発見力が問われるか?

前回の記事では、事例1では課題発見力が問われる問題が増え重要度が増していると述べましたが、
では、課題発見力が求められる問題はどうやって対策したらよいのか実際の問題をやってみて考えていきたい
と思います。以下、出題の趣旨に課題発見力の記載があった問題です。

平成21年事例1
第2問 A社がF社合併に前向きになれなかった理由が問われました。合併に伴う課題を一次知識活用で仮説することが必要な問題。
第3問 人員整理によるモラール低下を類推することはそれほど難しくなかったはず。人員整理を行う上での課題を一次知識活用で仮説することが必要な問題。

平成26年事例1
第3問 新しい事業の柱ができた結果が生まれた組織管理上の課題が問われました。どのような組織上の問題が発生しているかを把握するのが難しく、いまだに正解は定まっていないのですが、組織拡大に伴う権限委譲、研究開発(資金調達)への組織的注力が問われていたのかと思われます。

平成27年事例1
第2問 関連会社で新事業を行うべき理由が問われました。与件のヒントをから切り口を設定しやすく、やりやすい問題でしたが
関連会社イコール事業部制であることを意識して、一次知識の事業部制に関わる知識を活用できたかがポイントでした。

第3問 1事業の売上依存に伴う課題が何かということが問われました。1事業の売上が60%である状態から依存体質を見抜ける
かがポイントでした。

以上、課題発見力が問われた問題では企業の方向性をつかんだ上で、2次で必要な知識(1次知識+白書等でよく書かれていること)をもとに的確な仮説を立てることが重要であると言えるのではないでしょうか。また、過去(平成21年)では、企業で起こっている問題が容易に把握でき比較的どのような知識を活用したらよいかわかりやすいですが、最近(平成26年、27年)では企業で起こっている問題を把握することこそが難しくなっているので難化していることが伺えます。

対策としては、
①企業の方向性を的確につかみ、設問で問われている課題は何かを仮説する訓練を行う。
②全知識等で2次で必要な知識を徹底的に理解する。
が挙げられます。①については、課題が明確に与件に記載されている過去問を使い、もし課題が記載されていなかったら、どうやって課題を仮説すればよいかを検討してみればよいと思います。





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りっちー

Author:りっちー
30代前半のサラリーマン&中小企業診断士です。

中小企業支援や中小企業診断士試験のことを中心に綴っていきます。


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