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案外難しい今年の事例4 

簡単とみなされている今年の事例4ですが、案外Aをとれている受験生はそれ程多くないのではないかと予想しています。
とういのうは、皆がある程度できているから、下駄はかせはもちろん正解とは少し離れていていても妥当性があるから得点を与えるという採点は行われないと考えられるからです。果たして、素点でしかも試験委員が考えた唯一の正解のみに点が付与されたとしたらどれくらいの人が60点以上獲得できるでしょうか。

第1問 この問題は、技術力による収益性の高さ、X社依存による売上債権回収期間の長さがポイントです。
 (設問1)多くの方がなんとなくできていると思っているでしょうが、試験委員が考えた唯一の正解は売上高総利益率、
売上債権回転率、当座比率(又は流動比率)だと思います。三つとも挙げている方は案外少ないのではないでしょうか。
特に売上債権回転率は。
(設問2)技術力の高さによる収益性の高さはほとんどの人が答えられていると思います。しかし、財政状態はX社への売上依存度の高さによる売上債権回収期間の長さ、そのため運転資金不足を短期借入で賄っていることをしっかりした因果関係で書けた人はかなり少ないような気がします。

以上をまとめると、問1問は28点中半分の14点ぐらいとれていれば優秀な方ではないでしょうか。

第2問 この問題は確かにに平易であり、34点満点とれている方も多いと思います。

第3問 この問題は、時間内で正確に計算するのは難しいし、あまり知られていない投資の流動性が出てきましたからほとんど点をとれていない人も少なくないでしょう。

第4問 多くの方がなんとなくできていると思っているでしょうが、おそらく一つの解答要素のみ書いている人が大部分だと思います。しかし、設問1,2とも二つの解答要素が求められていると考えます。
(設問1) 経営の不安定化、売上債権回収の取引先依存
(設問2) これまでとは異なる需要動向、X社依存からの脱却
それぞれ一つ合っている人はかなり多いでしょうがどちらも2つの解答要素を書けている人は少ないように思いますから、12点中の8点ぐらいが平均点でしょうか。

以上をまとめると、第1問14点 第2問30点 第3問10点 第4問9点の合計63点ぐらいが上位30%、つまり合格圏内といえるのではないでしょうか。受験生の実力を的確に測るにはもってこいの良問であったと思います。

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事例1 モデル企業から見えてくる解答

今年の事例1のモデル企業はhttp://www.hatachi.jp/と噂されています。
そうならば、モデル企業について知ることにより解答も見えてくるのではないかと考えHPを調査しました。

見えてきたこと

○採用ページには「私たちは単なる工業製品を作っている会社ではありません。人間誰もが持つ、いつまでも元気で豊かにいきいきとしていたいと言う欲求に対して、「健康ライフの創造」をテーマにモノ、サービスを提供するために、他社にできない、他社がやらないような挑戦を繰り返しています。何事にも積極的に行動し、何が何でも課題解決していこうとする強い意欲を持っています。」
との文章があり明らかに健康ソリューション事業が中心事業となっていることがわかります。→問3は、「健康ソリューション事業を成長させること」、問5は、「挑戦を後押しすること」が正解ではないでしょうか。

○採用ページには「健康ライフの創造を世界中の人々に伝えるために、社内だけでなく産学連携、社外機関との連携など、事業推進のフィールドを充分に整備しています。」との文章があります。→問5は、「社外との連携による人材育成」が正解となるのではないでしょうか。

○沿革には「この頃から、スポーツ用品はブランド力が必須の時代になり、安物路線できた当社は 太刀打ちできず、高齢者スポーツであるゲートボールならブランドよりも価格や品質で勝負できると考え、参入しました。」との記載があります。→問1は「参入障壁が低いこと」が正解になるのではないでしょうか。

○関連会社は戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)に採択されている。→問2は、「技術の専門化を図るため」
 が正解ではないでしょうか。

期待したほど、見えてきたことが多かったわけではないですが、事例1の方向性は、大方理解することができたと考えています。

さて、僕が受験生時代にお世話になった弱小診断士勉強会が今年も合格発表から1週間後の土曜日に説明会を開催します。
僕は会員同士の議論を通じて試行錯誤で2次試験のコツをつかむことできました。正解がわからない2次試験対策にはもってこいだと思います。
また、1次試験は合格率が60%以上と非常にレベルの高い集団です。
弱小診断士勉強会 http://jakusho.jp/

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事例3 国内生産を維持するための戦略 続

前回は、今年の事例3ラストの問題に関係している論文https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/soukenrepo_13_07_10.pdfから、問題のポイントをお伝えしました。

今回は、ポイントを踏まえた上で解答を作成したいと思います。
(1) 高度な技術力
(2) 広義の品質と提案力(川上から川下に至る全工程を俯瞰し、設計や製造に反映させる力、工程の削減や同一工数での精度向上など生産のあり方について提案できる力)
(3) 柔軟な対応力と信頼性

まず、この問題では全社戦略上の課題解決が問われていることから、与件からC社の課題をひろっておきましょう。
A若手人材確保が難しく高齢化
B農業機械部品と産業機械部品の受注に対応するため鋳物技術の向上
C自動車部品の生産依頼への対応
D納期遅延

(1)高度な技術力→Bの鋳物技術の向上が対応するでしょう。
(2)広義の品質と提案力→Cの自動車部品の生産依頼への対応が対応すると類推します。自動車部品の生産依頼への対応について具体的には、どのような点を強化したらよいか書いていないことから、「類推してください。」といメッセージを感じることができます。おそらくここは、鋳物技術に精通したエンジニアからなる営業部が一貫生産体制を活かした生産性向上の提案やニーズに合致した製品のを提案を取引先に積極的に行っていく方向性だと考えます。
(3) 柔軟な対応力と信頼性 →Dの納期遅延が対応するでしょう。ただ、納期遅延は、今までの問題で解決済みですから優先度は低いでしょう。書くとすれば国内であることを活かし短納期を実現することでしょうか。

あと、課題のA若手人材確保が難しく高齢化については、全体にかかわることですので、一番初めに記載しておくと無難でしょう。

以上から、下記の解答を作成しました。

強化すべき点は、5Sの強化による作業環境改善で若手人材確保を行い、①軽量化、複雑形状化要求への対応の為鋳物技術の向上、②自動車部品の継続的受注獲得の為、営業部が一貫生産体制を活かした生産性向上やニーズに合致した製品の顧客への提案力、③国内立地を活かせる為、短納期化、である。

おそらく多くの受験生が鋳物技術の向上、若手人材の確保、短納期あたりは記載されていると思いますので、Cの自動車部品の生産依頼への対応にについて具体的には何を強化すればよいのかを的確に類推できたかどうかで差が出てくるのではないでしょうか。

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事例3 国内生産を維持するための戦略

事例3のラスト問題では国内生産を維持するための戦略が問われています。
この問題は、日本の製造業が国内生産で生き残るためにはどうすればよいのかという大所高所の視点が求めらるのではないか
と考えているのですが、参考になる論文が見つかりました。

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/soukenrepo_13_07_10.pdf

この論文によると、国内生産拠点のみで生き残るためには以下の点に力を入れればよいそうです。

(1) 高度な技術力
(2) 広義の品質と提案力(川上から川下に至る全工程を俯瞰し、設計や製造に反映させる力、工程の削減や同一工数での精度向上など生産のあり方について提案できる力)
(3) 柔軟な対応力と信頼性

この3つの視点を意識していたら、説得力があって頭一つ抜き出た解答が書けたかもしれませんね。

遊休資産の減価償却について

今年の事例4は例年より平易だったと思いますが、例年通り設問文が曖昧で受験生を困らせる問題が出題されました。
その問題は、第3問です。ここでは、遊休化する設備が出てきますが、遊休化することによって減価償却する必要があるのか
否かで解答が変わってきます。

http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/hojin/07/07_01_01.htm
上記の国税庁の基本通達・法人税法によると「稼働を休止している資産であっても、その休止期間中必要な維持補修が行われており、いつでも稼働し得る状態にあるものについては、減価償却資産に該当するものとする。」とありますから、D社が遊休化されても維持補修を行う意図があるのかどうかによって減価償却費が生じるか否か、つまり解答が変わってくるわけです。
しかしながら、設問、与件からは、維持補修を行う意図があるかどうかは全くわかりません。
出題者は正解を二つ用意したのでしょうか。この問題も昨年の貢献利益まで考慮するのか否かで意見が分かれた問題と同様、
永遠に真相がわからない問題となりそうです。

事例2のモデル商店街?

事例2のモデル商店街はないのかと思って、「タワーマンション、商店街」で
インターネット検索をやってみたところ、武蔵小杉が出てきました。

http://suumo.jp/journal/2014/11/25/73914/

この記事の「コスギフェスタ」は最後の問題の解答になりそうなイベントですが、
注目すべきは、以下の部分でしょうか。

「イベントを始めたそもそもの目的は2つあります。1つは子どもにふるさとや思い出をつくってあげたいということ。僕自身はタワーマンションで暮らしていて、今子育て中なんですが、子ども時代のことを思い出すと、お祭りの記憶が思い起こされるんです。大人になってからもお祭りにあわせて帰省していたこともありました。自分が親になった今、子どもたちにお祭りの思い出をつくってあげたい、というのが1つめの理由です」

「そしてもう1つの理由が、やはり今まで武蔵小杉にお住まいだった方との相互交流です。武蔵小杉には、『花見市』や商店街が開催する『餅つき大会』『そうめん流し』といった定番のイベントがありますが、タワーマンション住人からすると参加していいのか、少し構えてしまったところがありました。そこで、新旧の住人が自然に交流をはかれる機会をつくろうということで、このイベントを立ち上げました」と山中さん。そのとき、すでにいくつかのタワーマンションで秋に行われていた「スタンプラリー」があったのだが、これと合併するかたちで、この「コスギフェスタ」が誕生したのだという。

最後の問題の期待効果は、子どもが思い出をつくって商店街に愛着を持つこと及びタワーマンションの住民と今まで武蔵小杉にお住まいだった方との相互交流であるかもしれません。


事例2 分析②

引き続き事例2の分析を続けます。

第1問 設問2,3
設問1で記載したターゲットのニーズに適うものならなんでも認められるのではないでしょうか。採点の許容範囲はかなり広い
と思います。
設問2については、託児所、学習塾、娯楽施設、スポーツ教室、何でも屋等が挙げられます。
設問3については、子供がいても入店しやすい雰囲気にする、又は生活利便性を提供するもの等を記載するればよいでしょう。

第2問
これも与件に根拠がないため妥当性のある解答なら幅広く認められるのではないででしょうか。事例2おなじみのイベントを
解答するのが無難な対応でしょうね。しかしながら、設問に記載のある「物産市当日における~売上向上~」の制約条件を守るのことは重要です。物産市当日ですから、アフターサービスの充実は認められないと考えます。目的は売上向上ですから、期待効果を商店街の活性化と記載すると的外れになります。ここは、客単価と客数の切口で書くことが求められていると考えました。

第3問
設問1、設問2
第3問の目的は設問文の記載の通り、「B商店街の魅力向上」ですから、マクロ的視点、つまり商店街の活性化、更には周辺地域の活性化を意識して解答する必要があります。また、設問2は長期的視点で考えることが要求されていますから、設問1は短期的視点で書くことが要求されているのでしょう。
以上より、設問1の期待効果は総合スーパーととの棲み分け、空き店の解消であり、設問2の期待効果は、定住人口の継続的増加による周辺地域の活性化であると考えました。
この問題も第2問と同様に具体的に何を実施すべきかということはかなり許容範囲は広いでしょう。ポイントは期待効果について、マクロ的視点を書けているかどうかだと考えます。商店街支援の意義をしっかり理解しているかどうかが問われた問題でありましたね。

事例2 分析①

事例2の第1問設問1は、事例2お決まりのマーケットセグメンテーション問題ですね。
このような問題で頭に入れておかなければいけないのは、
細分化の区分です。
①人口統計的区分
②地理的区分
③社会的区分
④心理的区分

①では人口分布のグラフが示すように2005年より2015年の方が大幅に多い世代である0歳から約8歳、20代後半から30代、60代前半を候補に挙げることができます。これから類推するに、小さい子供を持つ子育てファミリー層及び定年退職後で子供も独立した夫婦が挙げられるのではないでしょうか。
②では、与件に記載の通り、高層マンションに住んでいることは鉄板です。一般住宅街に住んでいることは、設問文に「今後」との記載があり新規顧客が求められているはずなので除外します。B商店街は前々から一般住宅街に住んでいる人達をターゲットにしてきたはずですので。
③では、高層マンションに住んでいる人達は高所得であることが推測できるので、裕福であることが挙げられます。また、商店街周辺地図見てみると、商店街はX駅に近接していることがわかります。よって、X駅を通勤に利用している会社勤めを挙げることができます。
④では、総合スーパーと差別化するには、こだわり路線でいく必要があるので、こだわりの商品を好むことが挙げられます。

以上をまとめみると、
1、裕福で高層マンションに住むX駅を通勤に利用している会社勤めの子育てファミリー層
2、裕福で高層マンションに住む定年退職後の夫婦
に解答を絞ることができます。あと、気がかりであるのは、両方とも本当に高層マンションに転居してきた人達であるかどうかという点です。
1、については、人口分布のグラフを見ても、2005年の20代より2015年の30代が大幅に増加していますので、30代で高層マンションに転居してきた人が多いことは明確です。
2、については、人口分布のグラフを見ると、与件に記載されている他地域へ転居した人が多いため、2005年の50代前半より2015年の60代前半の方が少なくなっており、単に元々この世代が多いだけで高層マンションに転居してきた人はほとんどいないのではと解釈することできそうですが、私は、下記の理由で解答に盛り込みました。
A、2005年の人口分布で55歳で山ができており、50代前半の人口が他の世代よりも多くなっている理由としては2000年以降、
2005年までは、50代前半の人達が高層マンションに転居してきたのではないかと推測しました。与件を注意深く読むと2000年以降高層マンションの開発が始まったとありますから、2005年の人口分布でもマンション開発の影響が反映されている部分があるのではないでしょうか。不自然に50代前半の人口が40代よりも大幅に多くなっているため、50代前半の部分が該当するのではないかと考えました。
B、商店街の役割として、地域の様々な世代が交流する場を提供することであり、この事例2でも世代間交流がテーマになっているのではないかと考えた。
C、解答字数が100字以内ですから、子育て層のみを解答要素にするのは、リスクが高いし字数が余るから可能性があるのなら、記載しておいた方がよいと判断した。

今までの事例2のように与件に顧客層が明示されていることは無かったため、与えられたヒントから、顧客の具体的なイメージを想像することが求められており難しい問題でした。

事例2 解いてみました

事例2の解答を作成しました。従来とは違い発想力が試される内容でした。事例2は与件の言葉を使って書けば合格できると言われていた時代とは隔世の感があります
ただし、発想力が求められているといってもあちらこちらに出題者のメッセージが散らばっているという印象を持ちました。ですから、発想が良ければ高得点を獲得できるわけではないでしょう。与件、設問、図を注意深く読むことで出題者のメッセージを受け止め、求められている解答にどれだけ接近できたかで差が出てくるのではないでしょうか。

第1問
(設問1)
ターゲットにすべき顧客層は、高価格で販売される高層マンションに転居してきた裕福な人々、①共働きでX駅を通勤に利用する20代後半から30代の子育て層②定年退職後の60代の高齢者層である。
(設問2)
①子育て層に対し託児所や学習塾で子育て支援を②高齢者層に対し御用聞きサービスで生活利便性を提供する。
(設問3)
①子育て層には、子供向けメニューや家族が落ち着つく空間を、②高齢者層には、弁当の配送サービスを提供する。

第2問
食器店
①こだわりの商品を使用した料理の盛り付けを実演することにより、注目を集め客数を増やし、②こだわりの商品を使った料理の盛り付け方を親しい会話で伝えることにより、顧客満足を高めることで客単価を高める。

第3問
(設問1)
県内の物産でこだわりの商品を専ら取り扱う食品小売店を商店街の空き店舗に誘致する。おいしい料理の提案や生産者の様子を接客やPOPで伝え、適正な価格で販売することで総合スーパーとの棲み分けを図る。
(設問2)
食品小売店の商品を使った子供から高齢者までが参加できる料理コンテストを実施する。顧客と店主、店員や顧客同士の親睦が深まり愛着が高まるので長期間定住する人々が増加しB商店街の長期的繁栄につながる。

事例1 総括

今回は、平成27年の事例1の総括を述べます。

○総括

従来通り、1次知識、過去問、与件、設問文、設問文のつながり等から設問で問われていることを仮設し、出題者が考える事例企業の過去から現在、更には未来に向けたストーリーを描けたかが重要でした。特に、事例企業はグループ企業であることを常に意識してグループ企業が抱える課題を的確に把握し、その課題解決に向けて有効な提案ができたかどうかが鍵を握っていたと言えるでしょう。



事例1 分析③

引き続き、事例1について設問ごとに分析していきます。

第4問
この問題は、成果主義の一般的知識と第1問で述べた外部環境の激しさ、第2問で述べた事業ごとに特徴が異なっている点
、第3問で述べた事業間の連携強化、を結び付けて解答を作成するとと案外すっきりまとまったのはないでしょうか。

成果主義をあえて導入しないのは、グループ企業全体で成果主義によるデメリットが顕在化しやすいためですから、成果主義のデメリットを挙げてみましょう。
①公平性、納得性の高い評価を行うことが難しい
②短期的業績志向に陥る
③個人主義が志向が広がり、全社的貢献意欲が低下する

①と外部環境の激しさ(第1問)、事業ごとに特徴が異なる点(第2問)を結びつけ、
②及び③と事業間の連携強化(第3問)を結びつけることにより、以下のような解答を作成しました。
第4問
①外部環境変化の影響が強く、事業毎に考え方が異なる為、企業グループ全体で公平な評価を行うことが難しい、
②短期的業績に拘らず企業グループ全体での貢献意欲を高め複数事業間でシナジー効果を出す為である。

第5問
この問題は、簡潔に言うと「新事業展開に必要な組織、人事に関する施策を助言せよ。」ということですね。
組織文化の変革については、新事業に向けて社員がモチベーションを挙げられるようなことを書けば加点さ
れるのではないでしょうか。かなりストライクゾーンは広いと思います。僕は提案制度とプロジェクトチームを
挙げましたが他にもいろいろあるはずです。
人材育成については、サービス事業を推進していく能力の開発が求められていますので、組織文化の変革のように
何でもありというわけにはいかないと考えています。サービス事業はA社にとっては全くの未経験ですから、
外部の知恵を借りるもしくは、社内で様々な知見を習得することで、斬新な視点を持った社員を輩出していくこと
が必要であると考えました。

以上より、以下の解答を作成しました。
第5問
①新事業の為の提案制度やプロジェクトチームを導入し権限委譲でチャレンジ精神を高揚させ、②他事業、地方自治体や大学との人材交流を促し斬新な視点でサービス事業を推進する人材を育成することに留意する。

事例1 分析②

引き続き、事例1について設問ごとに分析していきます。

第3問
与件には明確な根拠がなく、類推で解答する必要がある為、かなり難しい問題であると考えております。
このような問題の場合、まずは1、設問文から何を問われているのかをしっかり理解し、2、他の設問とのつながり、
与件、知識等を総動員して解答の仮説をたてることが重要です。

1、設問文を要素ごとに分けてみると、以下のようになると思います。
  a、A社を含めた関連会社を含めた企業グループ→A社の特性
  b、技術の高度化を続けていた→強み
  c、プラスチック製容器製造事業の売上が60%→同事業への高依存度

  aについては、第2問の分析において挙げたデメリットの解消が課題
  bについては、強みを活かすことが課題になるのではないか、
  cについては、単一事業への高依存度から経営リスクが高まることにより、
  他の事業を成長させなければ第1問で書いた外部環境変化への対応が
  難しくなるのではないか、
  との仮説をたてることができるのではないでしょうか。
  以上の3つの仮説を立て、それぞれを因果でつなげることにより、
  以下の解答を作成しました。
    
  課題は①複数事業の成長性を公平に評価し経営資源を各事業に適正に配分、
  ②事業間の連携を進め技術を全社的に活用、により他事業の成長を促し、単
  一事業への経営依存から脱却し、外部環境変化に対応することである。
 
 
  
  
  

  



事例1 分析①

事例1について、設問ごとに分析していきます。

問1

設問文で注目すべきは、「A社を支えてきた~」という部分ですね。
A社が今までどのように成長してきたか、つまり成長要因を踏まえて答えて欲しいというメッセージでしょう。
それと、答えるのは市場の特性ですから、外部環境の視点、つまり機会と脅威やポーターのファイブフォース分析
から解答要素を見つけなくてはなりません。
①新規参入業者
②代替品(間接競合)
③供給業者
④買い手(顧客)
⑤競争業者(直接競合)

僕が注目した与件の内容は、「成長見込みのあるゲートボールの市場に進出し、成功するものの、人気に陰り
がみられるようになると、新しい市場であるグランドゴルフ市場に進出したこと」です。
この内容を機会と脅威の切口でまとめると、機会は流行の盛り上がり、脅威は流行の陰りとなります。
ポーターのファイブフォース分析の視点でまとめると新規参入はしやすいが代替品や競合業者との競争が激しいということになる
と考えました。
以上より、以下の解答を作成しました。
第1問
特性は、①流行の変化が激しく、代替品や競合先との競争により業績の変動リスクが高いこと、②流行の兆しをいち早くとらえてニーズに合った製品を開発することで市場への参入が容易で成長できること、である。

例年のことですが、第一問の内容は、後続する設問において、意識しなければならないA社の強みや弱み、課題となるはずです。
この事例では、変化や競争が激しい外部環境に柔軟に対応していくことが課題となるのでしょうね。

第2問

この問題は、比較的与件から解答要素を抽出しやすいのではないでしょうか?
与件にある「その新規事業は、1、技術難度はもちろん、~2、事業に対する考え方そのものが異なっていた。」
はほとんどの方が注目したのではないでしょうか。
しかしながら、だからなぜ関連会社に移管したのかということが設問要求ですから、この点を解答にはっきり
盛り込むことができるかが勝負の分かれ目でしょう。
関連会社に事業を移管することは事業部制を導入するのと同じような意義を持つと考えられることから、
関連会社、事業部制の特徴をまとめてみました。

□関連会社、事業部制の特徴
○メリット
①権限委譲で迅速な意志決定ができる
②事業ごとの利益責任意識が高まる
③事業ごとの専門性が高まる
○デメリット
①事業ごとのセクショナリズムが発生しやすい
②短期業績志向になりやすい
③経営資源の重複により、コストが増大しやすい

この問題では、関連会社に移管することによるメリットがあったから移管したと考えられるので
与件から抽出した解答要素と各メリットの対応付けを行えば解答ができます。
1とメリットの③、2とメリットの①を対応させることができると考えました。
技術の難度が異なれば専門性を高められる組織にした方が良いでしょう。
また事業に対する考えが異なれば意志決定に長時間かかってしまうため、迅速な意思決定ができる組織にした方が良いでしょう。

以上より、以下の解答を作成しました。
理由は、新規事業の成長を促す為。具体的には①技術難度が既存事業と異なり、技術の高度化のためには専門化を図る必要があった為、②事業に対する考え方が既存事業とは違うことに対し、権限委譲を進め迅速な意思決定を行い、社員の成長意欲を向上させる為。

なお、この問題においては、関連会社を設立したメリットを書けばよいのですが、後続する設問においては、デメリット解消が求められていると考えておいてほうが良いでしょう。今回の事例1においては、デメリット解消に向けて有効な助言ができたかどうかが
勝負の分かれ目になったのではないかと推測しております。



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りっちー

Author:りっちー
30代前半のサラリーマン&中小企業診断士です。

中小企業支援や中小企業診断士試験のことを中心に綴っていきます。


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